MTDLP【インテーク】
MTDLPとは作業療法の臨床思考過程をマニュアル化したようなものである。
順番にインテーク、アセスメント、プランニング、実行、モニタリングと進めその都度修正を加えていく。
MTDLPの講習会を受けたので自分用にまとめる。今日はインテークについて書いていく。
インテークとは
家族、本人の望むことについて聞き取りを行うこと。
聞き取る内容が思いつかない場合は、興味関心チェックリストという評価用紙を使用する。
望むこと・・今後どういう生活を送りたいか、日常生活を充実して送るためにはどうしたいかを本人、家族に問う
内容を聴取した後は、「実行度」と「満足度」を10点方式で本人、家族に尋ねる。これは最初と最後に質問しどれくらい変化しているかを確認する。数値として見える化しているため療法士としてはありがたい。
実行度・・どれくらいできているか
満足度・・どれくらい満たされているか、満足しているか
インテークには動機づけを行う目的もあるそう。
動機付けを行うことでリハビリに対してやる気を持ってもらうことや、モチベーションになる効果がある。
<そもそも動機付けとは?
私もよく知らないので記載する。
動機付けとは外的要因、内的要因に分けられる。つまり、人が行動を起こすには2種類のきっかけがあるそうだ。
外的要因
他者や報酬など自分ではないものからの刺激でやる気を出すこと。種類は大きく3つある。
①評価・・EX 仕事が出来る人と思われたい
②賞罰・・お金が欲しい
③強制・・Aさんにやれって言われた
内的要因
自分の気持ち、楽しいなどの感情から生まれるやる気。種類は3つ
①性格
②出来ると思う心
③興味・関心・意欲
話を戻すと継続したやる気を維持するには、内的要因が重要となる。
ではインテークでの内的要因によるやる気の引き出し方を挙げていく。
動機付けを促すインテーク方法
方法は大きく4つの方法がある。
①本人から引き出す ②協働的な関わり ③自己決定能力を認める ④人間関係
1つずつ挙げていく
①本人から引き出す
理想と現実に対するギャップを矛盾に気付けるよう促す。そして、目標と価値観を引き出すよう促す。
特に本人は障害需要ができていない可能性があるため、現実を受けいれる気持ちが追いつかない可能性がある。療法士は本人の気持ちに合わせながら引き出すことが大事。
療法士は教育をする立場ではないことを頭に覚えておく。
②協働的な関わり
家族や本人の意見に対して共感し、できるぞ!という気持ちになるよう関わる。決して対決をするような関わりはしない。(互いに警戒し、否定的となるため)
③自己決定能力を認める
気持ちを引き出し、自分で決めてもらう。療法士は提案はするが最終決定は本人が行う。威圧的な態度や押し付けたり、非難すると悲しくなるから行わない。
④人間関係
もし失敗しても手助けする仲間がいると安心するのと同じように、徐々に信頼関係が構築されることでできる幅が増えていく。
以上でインテークのまとめとする。
本人・家族の望みを聞き出しかつ動機付けとなるような関わりができるようにしたい。